キャバクラの罰金とノルマの種類
自分でキャバクラのお仕事について調べたことがある女の子なら、ノルマや罰金やペナルティーについては、すでに知ってるかもね。
実際に複数のエリアで、何店舗もキャバクラを渡り歩いた私が、改めてキャバクラの罰金やノルマについて教えちゃうよ。
ノルマが用意されてるキャバクラはまだ少しあるかな。ノルマがあるってことは、ペナルティーがあるって思ったおいた方がいいかも。
罰金に限らず、時給ダウンなどのペナもあるよ。
よくあるノルマをまとめてみるね。
同伴ノルマ | 週や月ごとにこなさなければならない同伴の数 |
出勤日数ノルマ | 週や月ごとに出勤しなければならない日数 |
指名ノルマ | 週や月ごとに受けなければならない指名本数 |
売上ノルマ | 週や月ごとに上げなければならない売上金額 |
イベントノルマ | お客さんの数や同伴数や売上金額など、イベント時に達成しなければならないノルマ |
新着ノルマ | 月ごとなどに新しい衣装を用意しなければならないルール |
これ全部があるわけじゃないよ。
お店によってノルマの種類や数・金額は全然違うからね。
罰金も並べてみようか。
当日欠勤罰金 | 当日の欠勤に対しての罰金 |
無断欠勤罰金 | 無断での欠勤に対しての罰金 |
遅刻罰金 | 遅刻することに対しての罰金 |
ノルマ未達成罰金 | ノルマが達成できなかったことに対する罰金 |
金額はお店によって全然違うよ。
もちろん罰金もお店によって、あったりなかったりだからね?
事前に確認できそうなら、ノルマと合わせてチェックしておこう。
キャバクラが罰金・ノルマを設定する理由
「絶対に罰金とかノルマのあるお店では働きたくない!」って思うのが、普通の女の子だよね。
でもちょっと待って。
なんでキャバクラが罰金やノルマを設定してると思う?
そこは考えたことあるかな?
良し悪しはとりあえず置いておいて、キャバクラ店側の主張も知っておいた方がいいかもしれないよ。
高額な人件費・広告費がかかる
キャバ嬢のお仕事って、めちゃくちゃ時給高いよね。
他のお仕事と比べても高給取りなことは間違いありません。
キャバ嬢のお給料の元を支払ってるのはお客さんだけど、お店側も、できるだけキャストに高いお給料を支払おうと頑張ってるんだよ。
シフトに入ってるのに欠勤されたり、お仕事を適当にやられちゃうと売上が下がっちゃうかもしれないでしょ?
もし売上が下がっちゃったら、キャストに高いお給料も支払えなくなるよね?
それを防ぐために、ノルマやペナルティーが必要って考え方なんだよね。
売上を上げるためには、広告を出すことも重要。
ナイトワーク系の雑誌とかWEB上に広告を出さないとお客さん呼べないから。
この広告費もものすごくお金かかるんだよ。
そのお金を稼ぐためにはお店の売上を上げることが大切。
そのためにはキャストに頑張ってもらう必要がある。
だからノルマやペナルティーを設定して、キャストに一生懸命お仕事をしてもらう必要がある。
こんな感じでお店側が考えるから、ノルマや罰金が設定されてるんだよね。
キャバクラの土地代が高い
キャバクラって、駅の近くにあるでしょ?
しかも大通り沿いにあることが多いんだけど、これもお客さんを呼び込むために必要な戦略。
で、この駅の近くの大通り沿いって、ものすごく土地代が高いんだよね。
この土地代をどうやって払うかって言ったら、お店の売上を上げて払うしかないに決まってるでしょって話。
お店の売上を上げるには女の子に頑張って働いてもらう必要があるわけ。
ノルマや罰金が設定されてたら女の子は頑張るよね。
これが、キャバクラにノルマや罰金が用意されている理由の1つだよ。
人件費とか広告費と同じだけど、この土地代って他の経費と違って簡単に減らしたりできないから、ものすごく大変なの。
主に賃料なんだけど、これはお店側が勝手に削ることができない費用だからね。
一度借りちゃったら、そのあとはとにかく頑張って売上上げて、その場所でやっていくしかないんだよ。
キャバクラを維持するのにお金がかかる
キャバクラを経営するのって、めちゃくちゃ大変なんだから。
人件費とか広告費とか土地代とか賃料についてはもう説明したけど、キャバクラの運営を維持するのって、もっとたくさんのお金がかかるんだよ。
億単位でお金をかけて内装にこだわるお店もあるしね。
ソファや椅子とやテーブルとかにこだわるお店もあるし、グラスとか灰皿とかの備品も用意しないとダメ。
しかも安物だとお客さんにバレちゃうから、それなりに良いものを用意する必要もある。
お酒とかの仕入れもあるし、細かいものだとおしぼりとか掃除道具とかも必要でしょ?
こういうものを揃えたり買い替えたりすると、とにかくお金がかかっちゃうんだよ。
だから売上を上げる必要があって、そのためにはノルマや罰金を設定して女の子に頑張ってもらう必要があるってわけ。
すべてはお店を守るためなんだよね。
近隣にライバル店が多い
キャバクラ店があるエリアは、必ず他にもキャバクラやクラブがあるよ。
夜のお店は密集してるもの。
つまり、ライバル店が近くにたくさんある状態なんだよね。
お客さんをライバル店に取られずに、自分のお店の売上を上げるためにはどうすればいい?
キャストに頑張ってもらうしかないよね。
キャストに頑張ってもらうということは、そう、ノルマや罰金を設定するのが手っ取り早いってことになるわけだ。
お店側の主張というか、ノルマや罰金を用意してる理由としては、こんな感じかな。
キャバクラ側はお金を取れるところから取りたい
「売上上げたいなら、お店側も工夫したりしてがんばればいいのに」って思う女の子もいるかもね。
その考え方は正しいんだけど、お店側としては、できるだけ楽に売上上げたいって思ってるんだよ。
人間だから、そう思っちゃうのは仕方がないけどね。
で、簡単にお金を集める方法の1つが、罰金ってわけ。
ノルマを設定して守れなかったら罰金、こんな風にすれば、お店側は比較的簡単にお金を集めることができるでしょ?
キャスト側からしたらたまったもんじゃないけど、そういう考え方を持ってるキャバクラ店もあるって知っておいて損はないはず。
達成が極端に難しいノルマや、ちょっと理不尽な罰金制度があるお店があったら、「取れるところから取りたいお店なんだな」って判断した方がいいかもね。
キャバクラの罰金制度は違法の可能性も
キャバクラの罰金についてと、なんでお店が罰金制度なんてものを用意してるのかを見てきたけど、そもそもこれって違法の可能性があるって知ってた?
これも、ナイトワークの未経験者が意外と知らない事実なんだよね。
労働基準法っていう法律があるんだけど、これには「罰金制度はダメですよ」みたいなことが書いてあるんだよ。
ただ、お給料からお金が引かれちゃうことは、この法律でも認められてるんだよね。
ここがちょっとややこしいところ。
それでも平均日給の半分を超える金額や、もしくは月給の10分の1を超える金額をお給料から引いちゃダメですよって決められてるよ。
例えば、日給5万円のキャバ嬢がいたとして、その子が当日欠勤しちゃったとするよね?
そしたら店長さんとかが、「当日欠勤したから今日の給料はなし!明日の給料は3万円マイナス!」って言ったら、これは違法ってこと。
日給の半分以上を減らしちゃってるから。
ちなみに“今日の給料はなし”の部分は違法じゃないよ。
ノルマを達成できなかった時の罰金についても同じ。
違法行為をしているキャバクラ店もあるから、お店選びの時には気をつけたいところだね。
キャバクラの罰金・ノルマ制度は減りつつある
最近は、めちゃくちゃ優良店が増えてきてるよ。
すごく良いことだよね。
特にキャバ嬢にとってはね。
違法な罰金制度のあるお店も少なくなってきたし、ノルマを設定していないキャバクラ店も確実に増えてきてる。
そういうお店ができると、そこにばっかり女の子が集まるから、他のお店も罰金やノルマを無くすしかなくなるのは当然の流れかな。
違法なことやりすぎちゃって摘発されちゃうお店もあるしね。
罰金やノルマに関していろいろ書いてきたけど、そこまで深刻に考えなくても大丈夫。
働いてみて「あれ?このお店、おかしい?」って思ったら、辞めて他のお店に行けばいいだけだし。
安心してキャバ嬢のお仕事にチャレンジしてみよう!
今は前よりもずっと働きやすくなってるよ。